浜松市西区にお住まいの小学生・中学生、保護者のみなさまこんにちは！大平台の学習塾、松陰塾 浜松大平台校 塾長の吉田です。
11月も間もなく終わります。高校入試本番がどんどん近づく中3生、来週は第二回学調があり、その後冬休み前の終業式に前後して、担任の先生と三者面談にていよいよ志望校が決定する、というのが多くの中3生の流れになります。そんな時期ですから情報収集に力を入れられている中3生の保護者様も多いと思いますが、中には初めて見る、初めて聞く言葉もあるんじゃないかと思います。その一つとして、 傾斜配点 という言葉を聞いたことはあるでしょうか？主に高校受験において、情報を集め始めた保護者様が、「？？？」となったりするんじゃないかと思い、今日はこれについて説明したいと思います。
傾斜配点 とは
傾斜配点とは、「試験の合否において、特定の教科や項目の評定・点数を重視する為に、その一部の教科や項目の点数に一定の倍率を掛け、それ以外の他の教科や項目と合わせた上で結果を判定すること」です。
学校の入学試験においても広く用いられていて、専門性が細かく分かれる大学受験においてその学部や学科に関連性の深い教科の配点を他教科よりも高くすることは当然として、専攻のはっきりしている理数科・英語科などのある高校でも見受けられます。中学受験において算数・国語が100点ずつ、理科・社会が50点ずつ、など元々出題される点数配分が異なる場合もこの傾斜配点と同様の考え方によるものですね。
浜松市での実施状況
浜松市の高校入試においては、公立高校では浜松南高校の理数科、浜松湖南高校の英語科、浜松江ノ島高校の芸術科などで調査書の評価、もしくは学力調査の結果判定に用いられています。
この他静岡県西部では磐田南高校、掛川西高校のともに理数科で実施されているようです。
私立高校の実施状況は明記することはできませんが、専門性・選抜性の高い何校かのコースにおいて傾斜配点の要素にて合否判断がされています。
計算方法 例：内申点（調査書）
内申点、調査書における傾斜配点の計算方法の一例です。一例といっても多くはほぼこの通りの計算方法にて判定されているものと思います。
通常、内申点と言えば国語・数学・理科・社会・英語・保健体育・美術・技術家庭科・音楽の9教科、各5段階評価の合計点数、45点満点で計算されます。このうち数学・理科の2教科が1.5倍の配点となるケースであれば、数学・理科以外の7教科5段階評価の合計点を計算しここまでで35点満点、これに数学・理科5段階評価を1.5倍し、合計15点満点分を点数として追加しますので、合計最大点数は50点満点にて比較される形になります。
例えばオール3の評価の生徒さんは通常は9教科27点という結果になりますが、傾斜配点では数学・理科以外の教科で21点、数学が4.5点、理科が4.5点で合わせて30点、という評価になります。
また別の生徒さんで、数学・理科のみ5、その他は全教科2という評価だった場合合計点は9教科24点ですが、傾斜配点では数・理以外で14点、数学7.5点、理科7.5点で合計29点と、元々3点差だった評価点が1点差まで近づく結果になります。
計算方法 例：学力検査（要は各教科のテスト）
今度は学力検査、要は入試当日のテストの結果についての傾斜配点計算です。多少の違いがあるかもしれませんが、ほぼこの計算方法のはずです。
静岡県では例外もあるかと思いますが、概ね5教科各50点、250点満点のテストが課されるものと思います。内申点の計算方法とほぼ変わりはありませんが、計算例を挙げておきます。
英語のみ、1.5倍の傾斜配点の場合、国・数・理・社の各50点、英語のみテスト結果を1.5倍し75点満点、合計325点満点にて評価される形となります。
ということで、傾斜配点の計算方法、イメージがつきましたでしょうか。高校受験においては主に理数科や英語科、また私立高校の同様のコースや一部の専門性のあるコースの受験においてのみ関わる内容であり、割合的にはこの時点で該当する方が多い事柄ではありませんが、大学受験を想定すれば知っておいて損はないですし、いざ必要な場面になった時慌てることのないよう、知っておいていただければいずれ役立つものと思います。
なお以前紹介した裁量枠について（詳細は下記過去記事をご覧ください）と合わせ、静岡県の公立高校入試に関わる必要情報の多くは、こちらの静岡県のホームページにて確認が可能です。細かく説明してくれていますので、高校受験を迎えるお子様をもつ保護者様には非常に参考になるものと思います。
とはいえ、始めて高校受験に向き合う保護者様や中学生のみなさんにはわかりにくい部分、逆に情報が多すぎて何を読めば良いのかわからない、というようなこともあるかと思います。そんな場合はぜひ当塾、松陰塾 浜松大平台校へご相談ください。ご入塾の相談や無料体験はもちろんですが、進路についてのご相談もぜひお気軽に！
裁量枠についての過去記事はコチラ⇓
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